17
えっ?
これ、って……。
封筒の中には。
3枚の写真だけが入っていた。
その写真は。
ぼくが有香と行った、旅先で撮影した写真だった。
ぼくはテーブルに、3枚の写真を。
上から順番に、左から並べる。
3枚の写真を、ボーっと見つめながら。
ぼくは途方に暮れていた。
そして、ぼくは。
有香が残した、この3枚の写真の意味を考える。
有香は手紙ではなく、写真を残して行った。
普通に考えれば、有香はぼくに。
この写真で何かを伝えたかったに違いない。
だけど……。
ぼくは、じっと3枚の写真を見つめながら。
もう一度、有香と過ごした時間を思い出していた。
気がつくと。
猫のエルマーが、ぼくの足元にいて。
不思議そうに、ぼくの顔を見つめていた。
「なぁ、エルマー……有香はお前に何か言ってなかったかい……」
ぼくは、エルマーを抱き上げて。
ギュッと、抱き締める。
気がつくと、ぼくの目からは。
いつの間にか、涙が溢れ出していた。
ぼくは、情けない男だ。
こんな状況になって、やっと。
有香の大切さを思い知るなんて……。