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えっ?


これ、って……。



封筒の中には。


3枚の写真だけが入っていた。



その写真は。


ぼくが有香と行った、旅先で撮影した写真だった。



ぼくはテーブルに、3枚の写真を。


上から順番に、左から並べる。



3枚の写真を、ボーっと見つめながら。


ぼくは途方に暮れていた。



そして、ぼくは。


有香が残した、この3枚の写真の意味を考える。



有香は手紙ではなく、写真を残して行った。


普通に考えれば、有香はぼくに。


この写真で何かを伝えたかったに違いない。


だけど……。



ぼくは、じっと3枚の写真を見つめながら。


もう一度、有香と過ごした時間を思い出していた。



気がつくと。


猫のエルマーが、ぼくの足元にいて。


不思議そうに、ぼくの顔を見つめていた。



「なぁ、エルマー……有香はお前に何か言ってなかったかい……」



ぼくは、エルマーを抱き上げて。


ギュッと、抱き締める。



気がつくと、ぼくの目からは。


いつの間にか、涙が溢れ出していた。



ぼくは、情けない男だ。


こんな状況になって、やっと。


有香の大切さを思い知るなんて……。