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ぼくは、いつでもケータイをマナーモードにしている。
突然メールや電話がかかってきても。
そうしておけば、往々にして問題が起こらないからだ。
バイブは、きっちり3回で止まった。
それは、メールが届いたサインだった。
ぼくは、そのとき直感的に。
メールが、有香からのものだと感じていた。
それでも、ぼくは。
すぐにはケータイを見ないようにしたんだ。
ぼくはビルの間に見える、青空をゆっくりと見上げながら。
有香のことを考えていた。
もしかしたら、ぼくの悪い予感がまた当たってしまうのかもしれない……。
ぼくは、またそんなことを考えながら。
ゆっくりとひとつ息をついて、auのEXILIMケータイを開く。
メールを確認すると。
やはり、それは有香からのメールだった。
Sub : ありがとう、ハル……
そんなメールのタイトルを見た、ぼくは。
そのとき、思いっきり悪い予感がしていた。
ぼくは、焦りながらメールの本文を確認する。
ハル……
私は、ずっとハルのことが大好きだったよ。
ずっと、ハルと一緒にいたいと本当に思っていたの。
だけど、私……