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背中と頭に衝撃を感じながら
そんな景色がブラックアウトして行く。
ぼくは、消え行く意識の中でも
ただ、藤香のことを想っていた……。
気がつくと、ぼくは病院のベッドに寝ていた。
体のあちこちが痛い……。
でも、ぼくは生きてるんだな……。
鈍い痛みを感じながら
ぼくは、自分が生きていることを実感していた。
しかし……
藤香は、一体どうしたんだろう?
なぜ、顔を見せてくれないんだろう?
意識を取り戻してから、ずっと
ぼくは、そのことが気になって仕方なかった。
確か、ぼくは
藤香に逢うために、病院に向かっていたはずだ。
そして、その途中に事故を起こしたのは覚えている。
……藤香に、何かあったのだろうか?
そのことを考えようとすると
ぼくは、頭に鋭い痛みを感じてしまう。
そのとき、ぼくは
きっと、少しずつ壊れ始めていた。
藤香の身に起こった、酷い現実を
ぼくは、受け入れたく無かったに違いない。
無意識に考えないようにしよう、としていたのだ。
続く!