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それからしばらくの間、ぼくたちは

葉陰から覗くキラキラと輝く光を、じっと見ていた。


「記念写真でも撮ろう! せっかくここまで来たんだしなっ!」


ぼくは、そう言いながら

バッグからコンパクトカメラ・カルディアミニティアラを取り出した。


「じゃあ葵と藤香、木の下に並んで! 日向に出るんだよ!」

ぼくは、ふたりに声を掛けて

カルディアのファインダーを、ゆっくりと覗く。


「じゃあ撮るよ! ハイ、チーズ!」

カルディアのシャッターが、静かな音を立てて落ちた。


「じゃあ今度は、お兄ちゃんと藤香ちゃんね!」

葵が、ぼくからカルディアを取り上げて

楽しそうに、ぼくと藤香にカメラを向けた……。




そういえば、あの時の写真は

いま、一体どこにあるのだろうか?


あの日のことを、思い出しているうちに

ぼくは、いつの間にか新目白通りまで来ていた。


ぼくの部屋までは、もうすぐだ。


部屋に帰ったら、まずは冷たいものを飲んで

そして、シャワーを浴びて

それから、あの写真を探してみよう……。


ぼくは、久しぶりに思い出した

あの写真を探してみることにした。



部屋に着いた、ぼくは

まず、エアコンを入れて

亜紀が作った、冷たい麦茶を飲んで

それから、ぬるめのシャワーを浴びた。


シャワーを終えた、ぼくは

軽い綿の短パンと、Tシャツに着替えて

あの写真を探し始めた。


藤香と撮った、あの写真を……。