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仕事が変わっても、昔からの習慣は変わらないものだ。
ハードディスクレコーダーに溜まったテレビ番組をチェックしながら
ぼくは、のんびりとした朝を過ごした。
12時過ぎに、マンションの部屋の壁に掛けてあった
SCOTT CR1 TEAM ISSUE(スコットCR1チームイシュー)のロードレーサーを下ろして
ぼくは、ゆっくりと部屋を出た。
この自転車には、2年前から乗っている。
前の会社を辞めたときに、思い切って買い換えた。
重さは、7キロ少しの軽さだ。
中学時代から、どこに行くにも自転車だった。
そして今でも、ぼくは
なるべく、自転車で移動するようにしている。
今日は暑くて、天気も良いので
細身の黒い短パンに、黒に細い白のストライプが入ったナイキのポロシャツを合わせた。
靴は、いつもと同じように
シマノSPDの黒いサイクリングシューズを履く。
パッと見には、普通のスニーカーに見えるタイプのやつだ。
しかし、SPDのクリート(金具)は付けていない。
O'NEILL(オニール)のトライアングルバックを背負った、ぼくは
前輪を持ち上げて、SCOTTを完全に立てながら
エレベーターに乗って、8階から1階まで降りる。
練馬区の都心側にある、ぼくの部屋からは
待ち合わせ場所の東京ミッドタウンまで、渋谷経由で約15km。
遠回りのルートだが、自転車でゆっくり走っても一時間ほどの距離だ。
SELEV ALIEN(セレヴ エイリアン)というカーボン柄の軽いヘルメットを被って
SHIMANO GALAXY(シマノ ギャラクシー)という
スモークミラーの調光レンズが入ったサングラスを掛ける。
紫外線を浴びると色が濃くなるレンズだ。
mont-bell(モンベル)シルバーメッシュの
サイクリング・グローブを、ゆっくりと着けて
ぼくは、六本木へ向けて走り出す。
今日も、気持ち良く
MKS SILVAN LITE(三ヶ島 シルバンライト)に付けたトゥークリップに
一発でシューズが嵌(はま)った。
CAMPAGNOLO RECORD ErgoPower(カンパニョーロ・レコード・エルゴパワー)のシフトも
RECORDのリアディレーラーと連動して、今日も気持ち良く決った。