30 『君への気持ちが動いた瞬間』

久しぶりに逢った君は。

なぜか、以前とは。

印象が、ガラッと変わっていた。


前に逢ったときは。

君は、すごく緊張しているみたいで。

少しだけ、オドオドした感じで。

ぼくに話しかけてくれたよね。

ぼくの目も、ちゃんと見れないくらいに……。


だけど、今夜は。

びっくりするくらいに、君は。

明るくて、楽しそうに。

ぼくに、話をしてくれたんだ。


君は、きっと。

人見知りな子、なんだと思う。


そんなに、キレイなクセに。

何か、ヘンなヤツだよな……。


でも、ぼくは。

そんな君の、笑顔を見ながら。

自然に笑っている自分に、気づいたんだ。


「今日は、印象が違いますね!なんだか、すごく優しい感じで……ステキです!」

君は、そう言って。

恥ずかしそうに、じっとぼくの目を見つめた。


そのとき、ぼくは気づいたんだ。

ぼくも、小心者で。

人見知りだから、良く分かるけど。


君は、きっと。

思いっきりの勇気を出して。

今夜、ぼくに向き合ってくれてるんだって……。


君と一緒に居れたら。

すごく楽しいんだろうな、って。

ぼくは、君の笑顔をじっと見ながら感じていた。


そのとき、ぼくの。

気持ちが動いた。


だから、いま。

ぼくも、思いっきりの勇気を出して。

君に、向き合うって決めた!


ぼくは、もう一度。

じっと、君を見つめる。


うん。

ぼくの、君への気持ちを伝えるために……。


『君への気持ちが動いた瞬間』