23 『キミとぼくとの距離』

君は、いつもぼくの小説を読んでくれる。

そして。

キミのコメントが、いつも。

確実に、ぼくに勇気をくれるんだ。


そんな、キミの顔や。

歳や、住んでいる街は知っているけれど。

ぼくたちは、まだ一度も逢ったことがない。


もしかしたら。

いや、たぶん。


ぼくは、この先。

キミに逢うことは、ないのかもしれない。


でもね。

今まで、ないほどに。

ぼくは、静かな穏やかな気持ちで。

キミと向かい合うことが、出来ているんだ?

きっと、それは。

キミが、ぼくにとって。

やはり、特別な存在だから。


ぼくは、思うんだ。

こんな関係なんて。

いつ消えてもおかしくない、あやふやなものだけど。


もしかしたら、ずっと時が経てば。

少しずつ、本物になるのかもって。

信じられるから。


だから、ぼくは小説を書き続ける。

キミが消えないように。

静かな気持ちで。

ずっと……。


『キミとぼくとの距離』