9 『君に、次に逢うタイミング』


その夜、ぼくは。

あるパーティーに、いつものように独りで出掛けていた。


しっかし、すごいメンバーが集まっているよな……。


ぼくは、少し気後れしながら。

それでも、落ち着いた雰囲気を漂わせるように努力をしていたんだ。


出席者は、タダでさえキレイな女性が多くて。

ぼくは、そのせいもあってドギマギしていたというワケだ。


うわっ……。

その時、ぼくは。

君の姿に、一瞬にして目を奪われていた。


やっべー!

超ストライクなんですけど……。


君のことは、以前から知っていた。


でも。

テレビや写真で見る姿より。

やはり、本物の君は数倍素敵だったんだ。


ぼくは、いつの間にか。

ついつい、君のことを目で追ってしまっていた。


君と目が合って。

君が、ぼくに微笑みかけてくれた時。

ぼくの緊張は、ピークに……。

達しなくって。

逆に、なぜだか。

不思議と、心が安らいでいくのを感じていたんだ。


こんな出逢いって、マジに滅多にはないんだよな……。

ぼくは、こんな不思議な巡り合わせに。

素直に感動していた。


それから、君とぼくは。

ずっと、楽しく話をした。


話せば話すほど。

不思議だけど、君の魅力は増すんだ。


だけど。

ぼくが席を、ちょっと離れた間に。

君は、パーティーから消えてしまっていた。


ぼくは、君に貰った名刺を見て。

君のケータイに電話を掛けた。


君の声を聞きながら、ぼくは。

いつにしようかな、って。

そんな、気の早いことを考えていた。


普段は絶対に、こんな電話はしないのになって。

苦笑いしながら。


『君に、次に逢うタイミング』



by 和泉ヒロト