6 『自分が思っていた以上に』


その日。

ぼくは、あるパーティーに顔を出した。


パーティーは、いつものメンバーで楽しく盛り上がる。

と、言っても。

酒を呑まない俺は、いつものように。

冷静に、みんなの動きを見ていたんだけどね。


そんなとき。

突然、君がパーティーに姿を現した。


えっ?


ぼくは、予想もしていなかったそんな事態に。

胸がドキリとした。


最近、二十歳になったばかりの君に。

この前逢ったのは、たしか君がまだ18歳の時だった。


たった一度しか逢っていない君に。

何故だか、ぼくは。

ずっと逢いたいと思っていたんだ。


ぼくは、久々に見る君の笑顔に見とれながら。

今度は、いつ逢えるのかなって考える。


でも。

それは、それとして。

ぼくは、少し驚いていたんだ。


そう。

君に、逢えたことが。

ぼくには、とても嬉しくて。


うん。

それが、自分が思っていた以上に。

ずっとずっと、大きかったから……。


『自分が思っていた以上に』