4 『4年ぶりの君からのメール』


企画会議の真っ最中に、突然君からのメールが入って。

必死にアイディアを考えていた、ぼくの頭の中は。

一瞬にして、真っ白になった。


だって。

君からのメールは、たぶん4年ぶりくらいだったから。



sub : 久しぶり!

突然にごめんなさい!元気?

久しぶりにメールしたのは、実はブログを始めたいって思って。

どうすれば始められるのか良く分からないから、知ってるなら教えて欲しいなぁ、なんて……。



おいおい……。

俺は、そんな。

君からの久しぶりのメールに、苦笑いしながら。

なぜか、少しワクワクした気持ちになっていた。


君とは、もう十数年も前に別れて。

それ以来、数回しか逢っていない。

もちろんメールも、電話も全くしないし。


君とぼくは、お互いに愛し合ったまま別れた。

結婚したかったぼくと、仕事をしたかった君。

そのときは、きっと。

ぼくと君とのタイミングは。

うまく、噛み合わなかっただけなんだよね。


もちろん。

だからといって、いまさら。

ぼくと君との関係が、昔のように戻ることはない。


だけど。

確実に、ぼくのことを心の中に留めていてくれる君という存在が。

今のぼくには、とても嬉しかったんだ。


そして、ブログを始めたいっていうことを俺に訊くっていう。

今の君の状況が、ちょっと心配だったりする。


ぼくは、あの頃の君のことを久しぶりに思い出すために。

ゆっくりと目を閉じてみた。


『4年ぶりの君からのメール』