95
結局、沙樹子の態度の原因は。
俺には分からなかった。
そのことを責めても仕方ないし。
俺は、そのことには触れずに。
普段通りに、沙樹子に接した。
沙樹子には、感情の波がある。
それは、人間ならば誰だってそうだろう。
俺は、そのとき思っていた。
そんなことくらい、俺しだいで何とかなる問題だと。
確かに、それは正しい。
それは、確かに俺しだいだったのだから……。
沙樹子の態度に、少し不安を感じながらも。
俺たちは、幸せな時間を過ごす。
1997年のクリスマスが近づいていた。
俺は、結婚情報紙ゼクシィを買って。
いろいろな情報を集め始めた。
ちょうど一年前に、俺は。
麻里恵のために、ダイヤの指輪を買った。
毎年、そんな指輪を買うのもマヌケな話だが。
俺は、沙樹子にちゃんと指輪を贈りたかった。
ある日、俺は。
銀座のはずれにある、小さな宝石店で。
0.5カラットのダイヤの指輪を買った。
麻里恵に買った、あの指輪は。
正月を過ぎた頃、近くの神社の賽銭箱に入れた。
沙樹子に贈る指輪は。
あの指輪よりも、少しだけ大きくて。
少しだけ、クォリティーが高いものを選んだ。
結局、沙樹子の態度の原因は。
俺には分からなかった。
そのことを責めても仕方ないし。
俺は、そのことには触れずに。
普段通りに、沙樹子に接した。
沙樹子には、感情の波がある。
それは、人間ならば誰だってそうだろう。
俺は、そのとき思っていた。
そんなことくらい、俺しだいで何とかなる問題だと。
確かに、それは正しい。
それは、確かに俺しだいだったのだから……。
沙樹子の態度に、少し不安を感じながらも。
俺たちは、幸せな時間を過ごす。
1997年のクリスマスが近づいていた。
俺は、結婚情報紙ゼクシィを買って。
いろいろな情報を集め始めた。
ちょうど一年前に、俺は。
麻里恵のために、ダイヤの指輪を買った。
毎年、そんな指輪を買うのもマヌケな話だが。
俺は、沙樹子にちゃんと指輪を贈りたかった。
ある日、俺は。
銀座のはずれにある、小さな宝石店で。
0.5カラットのダイヤの指輪を買った。
麻里恵に買った、あの指輪は。
正月を過ぎた頃、近くの神社の賽銭箱に入れた。
沙樹子に贈る指輪は。
あの指輪よりも、少しだけ大きくて。
少しだけ、クォリティーが高いものを選んだ。