91
函館山からの夜景は、とても美しかった。
左右から中央に細くなるように。
入江がカーブを描く。
今は、電気の灯りが入江の形を描いていた。
右手には、イカ釣り漁船が眩い白い光を輝かせていた。
なるほど、スペースシャトルからも見えるほどの明るさだ。
俺は、沙樹子の肩を抱きながら。
耳元で囁く。
「寒くない?大丈夫?」
「うん。大丈夫だよ……」
俺たちは、眼下に広がる夜景に目を奪われていた。
あの灯り、ひとつひとつに。
それぞれの生活や人生があるのだ。
この夜景を、沙樹子と見ることが出来て良かった……。
俺は、そう思った。
「キレイだね……」
そう呟く沙樹子を、後ろからギュッと抱き締めながら。
俺は、そのとき。
とても幸せだった。
この幸せだけは、失いたくない。
俺は、そのとき。
本気でそう思っていた。
ホテルに帰る途中で、食事をした。
イカの刺身やホタテのバター焼きは。
当然、新鮮で旨い。
意外に旨かったのは、焼いた石の上で。
焼きながら食べる、イカの塩辛だった。
「美味しいね、これ!」
沙樹子は、日本酒をやりながら。
楽しそうに、笑った。
函館山からの夜景は、とても美しかった。
左右から中央に細くなるように。
入江がカーブを描く。
今は、電気の灯りが入江の形を描いていた。
右手には、イカ釣り漁船が眩い白い光を輝かせていた。
なるほど、スペースシャトルからも見えるほどの明るさだ。
俺は、沙樹子の肩を抱きながら。
耳元で囁く。
「寒くない?大丈夫?」
「うん。大丈夫だよ……」
俺たちは、眼下に広がる夜景に目を奪われていた。
あの灯り、ひとつひとつに。
それぞれの生活や人生があるのだ。
この夜景を、沙樹子と見ることが出来て良かった……。
俺は、そう思った。
「キレイだね……」
そう呟く沙樹子を、後ろからギュッと抱き締めながら。
俺は、そのとき。
とても幸せだった。
この幸せだけは、失いたくない。
俺は、そのとき。
本気でそう思っていた。
ホテルに帰る途中で、食事をした。
イカの刺身やホタテのバター焼きは。
当然、新鮮で旨い。
意外に旨かったのは、焼いた石の上で。
焼きながら食べる、イカの塩辛だった。
「美味しいね、これ!」
沙樹子は、日本酒をやりながら。
楽しそうに、笑った。