72
その頃の、俺は。
ロケ先で偶然出逢った、栞(しおり)のことが気になっていた。
栞は当時、まだ。
高校を卒業したばかりだった。
7つも年下の栞を。
俺は、妹のように扱った。
今ならば、7つ下なんて大したことはないが。
25歳の俺にとっては、18歳の栞は恋愛の対象外だった。
いや。
そのはずだった……。
俺は、あの時。
間違いなく、栞を愛してしまったのだ。
それでも、俺は。
栞への気持ちを、ごまかして。
沙樹子だけを愛そうとした。
しかし……。
結局、俺の気持ちに気づいてしまった沙樹子は。
俺から、離れて行ってしまった……。
沙樹子は、何も悪くない。
悪いのは、俺だ。
俺は、ずっと忘れていた。
沙樹子との、幸せな日々を思い出していた。
沙樹子は、子供が好きだったっけ。
小児科の看護婦だから、当たり前なんだろうけど……。
沙樹子は今、どうしてるんだろう?
そのとき、俺は。
強烈な感情が、湧き上がって来るのを感じていた。
沙樹子に逢いたい……。
そんな気持ちを、ずっと押し殺しながら。
俺はロケ車の窓から、流れる景色を見ていた。
その頃の、俺は。
ロケ先で偶然出逢った、栞(しおり)のことが気になっていた。
栞は当時、まだ。
高校を卒業したばかりだった。
7つも年下の栞を。
俺は、妹のように扱った。
今ならば、7つ下なんて大したことはないが。
25歳の俺にとっては、18歳の栞は恋愛の対象外だった。
いや。
そのはずだった……。
俺は、あの時。
間違いなく、栞を愛してしまったのだ。
それでも、俺は。
栞への気持ちを、ごまかして。
沙樹子だけを愛そうとした。
しかし……。
結局、俺の気持ちに気づいてしまった沙樹子は。
俺から、離れて行ってしまった……。
沙樹子は、何も悪くない。
悪いのは、俺だ。
俺は、ずっと忘れていた。
沙樹子との、幸せな日々を思い出していた。
沙樹子は、子供が好きだったっけ。
小児科の看護婦だから、当たり前なんだろうけど……。
沙樹子は今、どうしてるんだろう?
そのとき、俺は。
強烈な感情が、湧き上がって来るのを感じていた。
沙樹子に逢いたい……。
そんな気持ちを、ずっと押し殺しながら。
俺はロケ車の窓から、流れる景色を見ていた。