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それから、結局。

愛美との連絡は、途絶えがちになった。


やはり、愛美は。

俺を信じては、くれなかったのだ。


俺は、分かっていたのだ。

その原因が。

すべて、俺にあることなんて……。


愛美を信じきれない、俺の気持ちを。

愛美は、見抜いていたのだ。


俺は、大阪に行ったときにも。

もう、愛美に逢うことはしなかった。


愛美が出した結論は。

きっと、正しいのだから。


季節は、すでに夏を過ぎ。

爽やかな秋風が吹く季節になっていた。

俺は、もう。

ほとんど、カメラマンの仕事はしなくなっていた。

ローテーションで、メインデスクの仕事を。

ほぼ毎日、俺が中心となって行うようになっていた。


会社が移転した2月以来。

ほんの数度しか、取材には出ていない。


そんな、ある日。

突発的な事件が発生して、クルーのやりくりが難しくなった。

そして。

珍しく、俺もカメラマンとして駆り出された。


あるインタビュー取材のため、横浜に向かう。


久しぶりの現場は、あっという間に終わった。

そして、その帰り道に。

俺は、火事の現場に遭遇した。


この場所って……。

俺は、不思議な偶然に動揺していた。