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愛美は、いま。
自分の夢に向かって、やっと進み始めたばかりだ。
愛美の気持ちを確認しなくても。
俺には、分かっていた。
すぐに結婚したり、子供を産んだりという。
そんな選択を、愛美がするはずがない。
いつの間にか、俺は。
32歳に、なっていた。
俺は、間違いなく愛美を愛していた。
でも……。
もう、悠長に。
同じ失敗を繰り返す訳には、いかないのだ。
昔のように、俺は。
なんとかなる、という風に。
ただ、希望的観測を信じることが出来るほど。
もう、若くはない。
愛美を抱き締めながら。
俺は、そんなことを考えていた。
次の朝、8時。
俺と愛美は、一緒に部屋を出た。
京急から山手線に乗り換えて。
愛美は、東京駅に向かう。
会社に向かうため。
新橋駅で、俺は電車を下りる。
電車のドアが閉まる。
俺は、ホームから愛美を見送る。
愛美は、俺の目をじっと見つめていた。
電車が動き出す、その瞬間。
愛美の唇が動いた。
あ い し て る。
あ り が と う。
さ よ う な ら、ひ ろ……。
愛美の大きな瞳から、涙がこぼれ落ちる。
えっ?
俺は、呆然とホームに立ち尽くしていた。
愛美は、いま。
自分の夢に向かって、やっと進み始めたばかりだ。
愛美の気持ちを確認しなくても。
俺には、分かっていた。
すぐに結婚したり、子供を産んだりという。
そんな選択を、愛美がするはずがない。
いつの間にか、俺は。
32歳に、なっていた。
俺は、間違いなく愛美を愛していた。
でも……。
もう、悠長に。
同じ失敗を繰り返す訳には、いかないのだ。
昔のように、俺は。
なんとかなる、という風に。
ただ、希望的観測を信じることが出来るほど。
もう、若くはない。
愛美を抱き締めながら。
俺は、そんなことを考えていた。
次の朝、8時。
俺と愛美は、一緒に部屋を出た。
京急から山手線に乗り換えて。
愛美は、東京駅に向かう。
会社に向かうため。
新橋駅で、俺は電車を下りる。
電車のドアが閉まる。
俺は、ホームから愛美を見送る。
愛美は、俺の目をじっと見つめていた。
電車が動き出す、その瞬間。
愛美の唇が動いた。
あ い し て る。
あ り が と う。
さ よ う な ら、ひ ろ……。
愛美の大きな瞳から、涙がこぼれ落ちる。
えっ?
俺は、呆然とホームに立ち尽くしていた。