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そんなことを考えながら、つい。

俺は、ため息をついていた。


愛美は、人の気持ちを察する能力が高い。

そのとき、愛美の顔色が変わった。


「ねぇ、ひろ……わたしが東京に来ると迷惑なのかな……」

愛美は、じっと俺の目を見つめていた。

「いや、そんな訳ないじゃん!」

俺は、ニッコリと笑いながら。

愛美の大きな瞳を見つめ返す。


「そっか、残念やな……ごめんなさい!東京なくなったの……」


へっ?

俺は、愛美の言葉に。

一瞬、固まっていた。


愛美は、東京に来ない……。

その事実に、俺は。

ホッとしつつも、やはり少しガッカリしていた。


愛美は、本当に申し訳なさそうに。

そして、寂しそうに微笑んだ。


その夜、俺たちは。

俺の部屋で、のんびりとした時間を過ごした。


愛美が、そばにいてくれるだけで。

俺は、安らぎを感じることが出来る。

それは、間違いのない事実だ。


愛美と愛し合いながら。

俺は、確かに幸せを感じていた。


だけど……。


昔の俺ならば、きっと。

こんなことは、考えなかっただろう。


俺は、きっと。

幸せな結婚生活を送れる女が必要なのだ。