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えっ?

突然の愛美の言葉に。

なぜか一瞬、俺は動揺した。


……いやいや、それは。

すげぇ、最高のことじゃないか……。


俺は、きっと。

嬉し過ぎて、我を忘れただけだ。


愛美が、東京にやって来る。

いつも愛美と一緒にいられるんだ……。

「そっか!すげぇ嬉しいよ、愛美!」

俺は、少し無理をしてテンションを上げた。


電話を切った俺は。

携帯を握り締めたまま、考えていた。

俺自身の気持ちを、確認するために。


俺は、このまま。

愛美と一緒に住んでしまっても、良いのだろうか?


愛美は、きっと。

俺と一緒に住みたい、と言うに違いない。


当然、俺も。

そうすることを願っていた、はずだった。

でも……。


俺は、自分の素直な感情に戸惑っていた。

愛美に不満なんてない。

でも、きっと。

何かが物足りないのだ。


俺は、やはり麻里恵を忘れられないのだ。

麻里恵と暮らした、あの楽しい毎日が。

今、俺を縛っていた。


愛美が悪いんじゃない。

また、俺が悪いんだ……。


俺は、黒い革張りのソファーに寝転びながら。

ゆっくりと目を閉じる。

そのとき、俺は。

麻里恵の顔を思い浮かべていた。