57
次の土曜日。
俺は、愛美に逢うために。
朝8時の新大阪で、大阪に向かった。
新幹線が、新大阪駅に滑りこむ。
ホームに下りた俺は、愛美の姿を捜す。
愛美は……いない、か……。
やれやれ。
これでは、美佐の時と同じだな……。
待ち合わせをしても。
なかなかホームで落ち合えなかった、美佐のことを。
俺は、そのとき。
少しだけ思い出していた。
愛美も、そうなのかな……。
そのとき。
「こんにちは、ひろ!」
そう言いながら、愛美は。
満面の笑みで、俺の前に現れた。
「どこからわいて来たんだい、キミは……」
「えへへっ!売店の陰に隠れたった!」
俺は、愛美の髪を優しく撫でながら。
愛美の笑顔をじっと見つめていた。
今、この瞬間が。
たぶん、今の俺にとっては。
かけがえのない、一番大切な時間なんだって。
俺は、そう感じていた。
俺は、大阪の街を歩く。
愛美と、手を繋いで。
愛美は、決して麻里恵の代わりではない。
だって、愛美は。
麻里恵とは、全然違う。
俺は、ふと湧いたそんな思いを振り払う。
散り始めた、桜の花びらが。
風に乗って、辺りの空気を春色に染めていた。
次の土曜日。
俺は、愛美に逢うために。
朝8時の新大阪で、大阪に向かった。
新幹線が、新大阪駅に滑りこむ。
ホームに下りた俺は、愛美の姿を捜す。
愛美は……いない、か……。
やれやれ。
これでは、美佐の時と同じだな……。
待ち合わせをしても。
なかなかホームで落ち合えなかった、美佐のことを。
俺は、そのとき。
少しだけ思い出していた。
愛美も、そうなのかな……。
そのとき。
「こんにちは、ひろ!」
そう言いながら、愛美は。
満面の笑みで、俺の前に現れた。
「どこからわいて来たんだい、キミは……」
「えへへっ!売店の陰に隠れたった!」
俺は、愛美の髪を優しく撫でながら。
愛美の笑顔をじっと見つめていた。
今、この瞬間が。
たぶん、今の俺にとっては。
かけがえのない、一番大切な時間なんだって。
俺は、そう感じていた。
俺は、大阪の街を歩く。
愛美と、手を繋いで。
愛美は、決して麻里恵の代わりではない。
だって、愛美は。
麻里恵とは、全然違う。
俺は、ふと湧いたそんな思いを振り払う。
散り始めた、桜の花びらが。
風に乗って、辺りの空気を春色に染めていた。