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愛美は、こんな俺のどこが好きだというのだろう?


俺は、自分に自信がないわけではない。
でも。

麻里恵に逃げられた今の俺は、さすがに自信を無くしていた。


でも、今。

確実に言えることは。

俺の心が、少しずつ動いているということだ。


俺は、愛美と一緒にいたい。

しかし……。


俺と愛美は、ゆっくりと流れる時間を過ごした。


愛美の部屋のなかで。

穏やかな気持ちのまま。


気がつくと、もう。

時計の針は、午後7時を回っていた。


「俺、そろそろ行かないと……ありがとな、愛美……」

愛美は俺の目をまた、じっと見つめた。

「帰したくない、な……ひろさん、もう……逢ってくれへんかも……」

愛美は、寂しそうにそう言った。


愛美……。


俺は、愛美をギュッと抱き締めながら。

耳元で囁く。


「逢わないわけないじゃん……」

そのとき、愛美は。

キラキラとした瞳を俺に向けて。

にっこりと笑った。


愛美の部屋を出ようとした俺を。

愛美が、後ろから抱き締めた。

俺は、ゆっくりと振り返って。

愛美を抱き締める。

そして、俺と愛美は。

初めてのキスを交わした。