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俺と愛美は。

とりあえず、心斎橋までのんびりと歩く。

なんてことはない、世間話をしながらでも。

愛美は俺に、キラキラと輝く瞳を向けてくれた。


心斎橋から、地下鉄に乗って。

俺と愛美は、中之島公園を目指す。


地下鉄の中でも、愛美は。

じっと、俺の目を見つめてくれた。


俺は、愛美の優しさが嬉しかった。

ただ、俺にそんな視線をくれるだけでも。

俺の心は、安らいでいた。


中之島公園に着くと。

そこにはもう、桜が咲き誇っていた。


「わーっ!キレイ!」

愛美が、本当に幸せそうに笑う。


奇跡的に空いたベンチに。

俺と愛美は、座る。


俺たちは、ボーっと桜の花を見上げながら。

のんびりとした、幸せな時間を過ごしていた。

そして。

いつの間にか、俺と愛美の手はつながっていた。


「ねぇ、ひろさん……。昨日、あのあとどうやった?」

愛美が、いたずらっぽくそう訊いた。


「あぁ、楽しかったよ……」

俺は、少しドギマギしながらも。

冷静を装って、そう言った。


「……ミキさんと一緒だったんでしょ?朝まで……」


えっ?


俺は、予想もしなかった愛美の言葉に。

マジで、動揺していた。