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そっか、ミキはB型なんだ……。
確かに、いつも当てられないとミキが言うように。
ミキは、B型ぽくない。
見た目は、なんとなくA型っぽいし。
話してみても、O型という感じだ。
まぁ、それ自体どうでもいい話だけどな……。
そんなことを考えていた、そのとき。
俺の携帯が、振動を始めた。
俺は、いつだってマナーモードだ。
マナーモードにしておけば、ややこしい問題も起こらない。
ちなみに、この春から俺は。
携帯をIDOの京セラデジタルから、ドコモのP201に変えていた。
黒いホースハイドのジャケットの。
内ポケットから、ストレートタイプの携帯を取り出す。
チラッと見えた、液晶表示には。
beauty love、とある。
さっき入力したばかりの愛美からだ。
「はい、もしもし。うん、ちょっと待ってね」
俺は、ミキの視線から逃れるように店を出た。
「もしもし、ごめんなさい!遅くなっちゃって……」
愛美は、やはり可愛い。
俺はついつい、微笑んでしまう。
俺と愛美は、明日の12時に待ち合わせることにした。
何をするかなんて、まだ分からない。
でも、俺は。
ただ、愛美を見つめていたかったのだ。
俺のシルバーのROLEXの針は、午後11時半を回ろうとしていた。
ちなみに、相変わらず俺は。
時計の針を10分進めているが。