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そう言えば、麻里恵と出逢ったときも。
こんな会話をしたっけな……。
俺は、チクチクする胸の痛みを感じていた。
でも、もう。
そんなことを言っても、何の意味もないが。
「愛美です。美しく愛する……で、あみ」
「……ふーん」と、俺がボケると。
「それだけかいっ!」と、愛美がツッコんだ。
「さすがだなっ!それを待ってたんだ」
俺は、愛美の絶妙なツッコミに。
一気にテンションが上がっていた。
「面白いね、お兄さん!」
愛美も、そう言ってニッコリと笑った。
愛美って、24歳くらいかな?
実際の歳よりは、若く見えるんだろうな……。
しかし。
この子の笑顔って、凶器だよな……。
俺は、そのとき。
愛美の笑顔に、間違いなく心を奪われていた。
俺は、ずっと。
麻里恵の笑顔を、見ていなかった気がする。
あの、広島の件以来。
麻里恵は、俺に笑顔を見せてはくれなかったのだ。
考えてみれば、俺は。
最初に、麻里恵の笑顔に惹かれたのに……。
俺は、きっと。
女の笑顔に弱いんだな……。
そんなことを考えながら俺は、愛美といろいろな話をした。
何回か、席替えをしても。
なぜか愛美は、俺のそばにいてくれた。
それは、たぶん……。