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俺たちは東京組3人、大阪組2人の男5人で。
心斎橋から少し歩いたところにある、居酒屋に向かった。
「ねぇ、原くん。で、今日のお相手は?」
テレビ局で内勤の記者をやっている橋村が。
記者らしく、事前に情報を集め始めた。
もちろん、俺も予備知識くらいは欲しい。
あまり乗り気ではなかった俺だが。
それでも、興味あるフリをして話を聞く。
今日の相手は、パソコンのインストラクターをしている女の子たちで。
企業への出張スクールの講師や。
イベントでは、コンパニオンのようなこともやるらしい。
それって、ちょっと良いかもな……。
俺のテンションは、そのとき少しだけ上がった。
その店は、思ったよりもお洒落な雰囲気だった。
個室のテーブル席に案内されると。
すでにそこには、5人の女の子たちが座っていた。
俺は、一瞬にして状況を把握する。
それは、カメラマンとして生きて来た性だ。
「やっぱり、ね。男の間に女の子入って、ね」と、原くんが場を仕切る。
俺は、自然な風を装って。
目を付けた女の子の隣に滑り込んだ。
ところで、いつも思うのだが。
大阪の食は、東京より絶対に充実している。