俺は、麻里恵の瞳をじっと見つめながら。


「メリークリスマス、マーちゃん……」と、真顔で囁く。



麻里恵を抱き締めて、優しくキスしながら俺は。


そのとき、本当に安らかで暖かい気持ちを感じていた。



鳥があまり好きではない俺のために。


麻里恵は、ローストビーフとクリームシチューを用意していた。


あと、チョコレートのクリスマスケーキも。



それらは全て、俺が好きなものだった。



俺は、そんなところにも。


麻里恵の俺に対する深い愛情を感じて、嬉しかった。



楽しい夕食が終わったあと。


俺は、小さな箱が入った紙袋を麻里恵にそっと差し出した。



いかにもクリスマスっぽい、真っ赤でテカテカ光る小さな袋の中身は。


もちろん、麻里恵へのクリスマスプレゼントだ。



「開けてみてよ、マーちゃん……」


俺は、ニコニコしながら麻里恵の顔を覗き見る。



「えーっ!何だろ?って、なんとなく分かるけどっ!」


そんな風にハシャぎながら、麻里恵は。


ゆっくりと、小さな箱の包装を解く。



「……えっ?これって……」


目の前に現れた、ティファニータイプのダイヤモンドのリングを見て。


麻里恵は、言葉を失っていた。



0.5カラットのダイヤリングの意味は、もちろん。


俺から麻里恵への、プロポーズだ。