7
俺は、麻里恵の瞳をじっと見つめながら。
「メリークリスマス、マーちゃん……」と、真顔で囁く。
麻里恵を抱き締めて、優しくキスしながら俺は。
そのとき、本当に安らかで暖かい気持ちを感じていた。
鳥があまり好きではない俺のために。
麻里恵は、ローストビーフとクリームシチューを用意していた。
あと、チョコレートのクリスマスケーキも。
それらは全て、俺が好きなものだった。
俺は、そんなところにも。
麻里恵の俺に対する深い愛情を感じて、嬉しかった。
楽しい夕食が終わったあと。
俺は、小さな箱が入った紙袋を麻里恵にそっと差し出した。
いかにもクリスマスっぽい、真っ赤でテカテカ光る小さな袋の中身は。
もちろん、麻里恵へのクリスマスプレゼントだ。
「開けてみてよ、マーちゃん……」
俺は、ニコニコしながら麻里恵の顔を覗き見る。
「えーっ!何だろ?って、なんとなく分かるけどっ!」
そんな風にハシャぎながら、麻里恵は。
ゆっくりと、小さな箱の包装を解く。
「……えっ?これって……」
目の前に現れた、ティファニータイプのダイヤモンドのリングを見て。
麻里恵は、言葉を失っていた。
0.5カラットのダイヤリングの意味は、もちろん。
俺から麻里恵への、プロポーズだ。