10 『君が誘ってくれたから』
ある秋の日。
突然、君からメッセージが届いた。
sub : 映画……
あたしと一緒じゃダメですか?
映画じゃなくても、いいんだけど。
久しぶりに、あなたと話がしたくて(*^_^*)
うわっ!
マジデスカッ!
ぼくは、よりにもよって。
まさか、君からそんなメッセージが来るなんて夢にも思わなかったんだ!
考えてみたら、ぼくって。
君と、ゆっくり話をしたことがない。
今まで、散々逢っているのに。
うんっ?
なんで、なんだろう?
ぼくは、真剣に。
その理由を考えてみた。
えーっと。
苦手なワケじゃないんだよな。
話せば、楽しく話ができるし。
それに……。
すげーカワイイ、ってかキレイだし!
あっ!
もしかしたら……。
やっぱり原因って。
それ、だよなぁ……?
ぼくの、真剣な理由の追求は。
ほんの3秒で結論が出た。
そうなんだよ、な。
珍しく、ぼくを緊張させる女。
それが、君だった。
ぼくは。
君が、そんなメッセージをくれたことが。
すげー嬉しい反面、正直、すげー不思議だったのさ。
何か、あったのかな?
なんて。
ぼくは、ふと。
そんなことを考える。
でも。
まぁ、いいか!
ぼくは、君にメッセージを飛ばす。
ふたりきりで初めて逢う、そのとき。
ぼくと君との関係は、劇的に変わる。
なんて。
ぼくは、そんなことを勝手に考えていたんだ。
だって、さ……。
『君が誘ってくれたから』
了