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俺は、それから。


恭子との距離を、少し取ることにした。


都合が良いことに。


恭子も、大学4年生になって。


いろいろと、忙しく過ごしていた。



美佐とは。


いつだって何もないのだから、特に変化はない。


ゴールデンウィークも、夏休みも取れない俺は。


今度、美佐といつ逢えるのかも、分からないでいた。



奈々美の家には、留守番電話がなかった。


だから、俺は。


奈々美を捕まえるのに、度々苦労した。



奈々美が、俺だけのことを向いていないなんて。


俺だって、うすうす気づいていた。



それでも、俺と奈々美は。


たまに逢って、楽しく話をする。



でも、俺は感じていた。


俺みたいに頼りない、年下の男じゃ。


奈々美は、ダメなのかな?って。



俺は、奈々美のことを考えると。


なぜか、弱気になった。


そして、俺は。


奈々美とは、あれから寝ていない。



夏に、なって。


俺は、晴海で行われるイベントに召集された。


春のイベントと、また同じように。


グループの新入社員が集められた。



俺は、会場内だけに放送されるテレビ局で。


スタジオカメラをやることになった。