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俺も、楽になりたい、な……。


んっ?


いやいや、何言ってんだ、俺!



俺は、そんな気持ちを必死で否定した。



俺は、絶対に死なない。


阿川のように、バカなことはしない。


絶対に……。



俺は、きっと不安なのだと思う。


春には、俺は就職する。


きっと、今みたいな甘えた生活は、出来なくなるだろう。



でも。


それはそれで、まぁ良い。


一応、俺は自分の夢を叶えたのだから。



でも。


俺は、やはり不安なのだ。



美佐とは、たぶん。


今までと変わらない感じで、きっと続いて行くのだと思う。


真希とのことは、きっとこのまま時間が解決してくれるはずだ。



問題は、恭子だった。


この2年、俺は恭子と一緒に時を過ごした。


普段の恭子は、とてもかわいくて。


俺は間違いなく、楽しい時間を恭子と過ごした。



しかし。


恭子が、酒を呑み過ぎると。


俺は、最悪の時間を過ごすことになった。



恭子とは、いつか別れなければならない。


俺は、そのことを。


ずっと前から、間違いなく意識しながら恭子と暮らして来た。



俺がいないと、恭子はダメなんだって。


そう思うことで。


俺が、恭子と一緒にいる意味を無理やり見い出しながら。