44
俺は、真希のそんな言葉に固まっていた。
アタマの中で、いろいろな気持ちがグルグルと回る。
ここで行かなけば、男じゃない!
でも。
真希と寝たりしたら。
今まで通りの関係では、やっぱりいられないよな。
それは、ちょっとマズい!
でも……。
真希って、どんなカラダしてるんだろう?
知りたい……。
うん?
いやいや、何言ってんだ!俺……。
やっぱ、ヤバいよ。
でも……。
今、こんな状況になってること自体。
もう、取り返しがつかないことかも!
だとしたら。
やっぱ、ここは行っとくしかないか……。
そんなことを、一瞬の間に考えながら。
俺は、とりあえず真希の唇を。
今度は俺から、ゆっくりと奪う。
長いキスが終わったあと。
真希が、ゆっくりと口を開いた。
「……ごめんなさい、ひろ。あたし、やっぱり……」
そっか……。
俺は少しがっかりしながら、でもホッとしていた。
俺は、真希を優しく抱きしめながら。
ゆっくりと天井を見上げた。
泣きじゃくる真希の髪を撫でながら。
ふたりの時間が、ゆっくりと流れて行く。
そのとき。
俺の部屋の扉が、ゆっくりと開いた。
そして。
そこには、恭子が立っていた。