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真希が、壁ぎわのほうに寝返りを打つ。
俺は、真希の背中を見ながら。
ベッドに上がって、真希の手前にゆっくりと寝転んだ。
俺は、真っ白い天井を見ながら考える。
……何やってんだろ、俺。
でも。
まぁ、いいか。
別に悪いことしてないし、な。
そんなことを、考えているうちに。
俺は、いつの間にか眠ってしまっていた。
徹夜に近い撮影と、静岡からの運転で。
さすがに俺は、疲れ切っていたのだ。
目を覚ますと。
俺は、真希を抱きしめていた。
げっ!
これって、もしかしたら。
俺の、いつもの癖なのだろうか?
俺は、恭子を抱きしめて眠るのと同じように。
いつの間にか、真希を抱きしめて眠っていたのだ。
ヤバい。
だとしたら、俺は。
もしかしたら、キスやそれ以上のことだって……。
しちゃったかもしれないのだ。
そのとき、真希が目を覚ました。
「……あれっ、ひろ……寝てるの?」
俺は、とりあえず寝たフリをした。
でも。
薄目は開けていた。
上半身を起こした真希は。
じっと、俺の顔を覗き込んでいた。
そして、突然。
俺のおでこに、ゆっくりとキスをした。