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八代教授は、大きな体を揺らしながら。
俺の向かいのソファーに、ドスンと座った。
「あのさ、君が受けてた会社から連絡が来てね。……おめでとう。君、内定出たみたいだよ」
そう言って、八代教授はニヤリと笑った。
へっ?
俺は、意外な事実にあっけに取られていた。
俺に内定が出たって?
まだ発表じゃないじゃん。
でも。
教授が嘘を言うわけないか……。
「あっ、ありがとうございます!……で、仙道くんは?」
俺は、まず気になっていたそのことを訊いた。
「……いや、君だけだよ。だって、6人しか内定出してないみたいだからね」
そっか……。
俺は、内定が出た喜びよりも。
仙ちゃんに、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
俺は、内定が出たことをすぐには友達に話せなかった。
そして。
なるべく、仙ちゃんに会わないようにした。
どんな顔をしたら良いのか……。
情けないことに、俺は悩んでいた。
それから数日して。
その会社から、内定の連絡が来た。
留守番電話に入ったメッセージを聞いた俺は。
複雑な気持ちだった。
次の日。
大学の中庭を歩いていた俺に。
仙ちゃんが声を掛けてきた。