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最終面接も、無事終わった。



10日後には、結論が出る。


ここまで来れば。


さすがに俺だって、受かる気になっていた。



面接から一週間が過ぎた頃。


俺は、学科の教授に呼ばれた。


俺はヤバいな、と思った。



教授に呼ばれるなんて、だいたいロクな話ではないのだ。



前回、呼ばれたのは。


杉山が秋葉原で仕入れて来た4分の3(シブサン)のテープを勝手にコピーして。


それがバレて、説教を食らったときだ。


まぁ、それは仕方ない。


だって。


そのテープには、日活ロマンポルノが入っていたのだから。



たぶん、あれだよな……。


今回俺には、心当たりがあった。


それは……。


授業にちゃんと出ていない科目がある、ということだ。



なんとかしないと留年かも、な……。


俺は、ドキドキしながら八代教授の部屋に顔を出した。



「失礼します!こんにちは……」


俺は、元気良くそう言いながら、教授室に入った。



必要以上に大きな机に座った、八代教授が。


老眼鏡をずり下げながら、俺をジロッと見た。



相変わらず、イヤな感じだ。



「まぁ、座んなよ……」


教授は立ち上がりながら、俺にソファーを勧めた。