21
最終面接も、無事終わった。
10日後には、結論が出る。
ここまで来れば。
さすがに俺だって、受かる気になっていた。
面接から一週間が過ぎた頃。
俺は、学科の教授に呼ばれた。
俺はヤバいな、と思った。
教授に呼ばれるなんて、だいたいロクな話ではないのだ。
前回、呼ばれたのは。
杉山が秋葉原で仕入れて来た4分の3(シブサン)のテープを勝手にコピーして。
それがバレて、説教を食らったときだ。
まぁ、それは仕方ない。
だって。
そのテープには、日活ロマンポルノが入っていたのだから。
たぶん、あれだよな……。
今回俺には、心当たりがあった。
それは……。
授業にちゃんと出ていない科目がある、ということだ。
なんとかしないと留年かも、な……。
俺は、ドキドキしながら八代教授の部屋に顔を出した。
「失礼します!こんにちは……」
俺は、元気良くそう言いながら、教授室に入った。
必要以上に大きな机に座った、八代教授が。
老眼鏡をずり下げながら、俺をジロッと見た。
相変わらず、イヤな感じだ。
「まぁ、座んなよ……」
教授は立ち上がりながら、俺にソファーを勧めた。