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恭子の、そんな言葉が。
俺を、狂わせた。
「お前、もしかして初めてだったのか……?」
終わったあと。
恭子は、ゆっくりと頷いた。
そして。
「……だって、わたし先輩が大好きだから!」
そう言って恭子は、俺に抱きついてきた。
まぁ、いいか。
俺は、そんな風に軽く考えていた。
すべては、恭子が望んだことなのだ。
そんなことがあってからも。
俺は、恭子に普通に接していた。
他の後輩と同じように、普通に。
ある夜。
突然、恭子が俺の部屋を訪ねて来た。
「なんだよ?どうした?こんな時間に……」
恭子は、かなり酔っ払っているようだ。
まったく……。
酒が弱い俺は、酔っ払いがキライだった。
俺から言わせれば、全部を酒のせいにして。
都合の悪いことを、ごまかす。
それが、酔っ払いだ。
酒が弱い俺には、コンプレックスがあった。
なんで酒が呑めないんだろう?
男なのに、情けない……。
そんなことを、いつも思っていた。
でも。
いくら酒を呑んでも、一向に酒は強くならない。
吐いてばかりだった。
俺は、酒を強要されるのがイヤだった。
だから、いつもそうする酔っ払いが嫌いだった。