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クリスマス、か……。


考えてみれば、去年のクリスマスも。


東京で俺は、エミと過ごした。



早めのクリスマスを、エミとやって。


俺は大阪でも、美佐とクリスマスをやったっけ。



金のない、俺とエミは。


小さなケーキとシャンメリーを買って。


エミの部屋で、ふたりだけのささやかなパーティーをやった。



「ねぇ、ひろ?あたし……。ひろと二人きりになりたい……」


エミは、そう言って少し寂しそうに笑った。



俺は少しの時間、考えていた。


二人きりって、いったい……。



俺はエミの顔色を伺いながら、こう言った。


「二人きりって、さ……。じゃあ、ホテルにでも、行く?」


エミは、ゆっくりと頷いて、こう言った。


「うん。連れて行って……」と。



店を出た俺たちは、手をつないで歩いた。


俺は、広島のラブホテルなんて行ったこともなかった。



確か、こっちにあったよな……。



俺たちは、海の方向に向かって川沿いの道を歩く。


しばらく歩くと、目の前にいくつかのネオンが見えてきた。



金はあるし、大丈夫だな……。



俺は、そんな現実的なことを考えながら。


ホテルに入ったあと。


いったいどうするべきか、と悩んでいた。