そんな生活も。


エミが広島に帰ったことで、突然終わった。


俺は、それからは独りでいた。



美佐とは、もちろん続いていた。


しかし。


連絡をよこさない美佐は、結局いないのと同じなのだ。



俺には、独りぼっちの現実がある。


東京での、現実。



だからといって。


俺は、どんな女でも良い訳ではない。


もちろん、そうだ。



それに。


軽音楽部の仲間や、学科の仲間とは、毎日楽しくやっていた。



でも。


やはり、俺は寂しかった。


俺には、そばにいてくれる女が必要なのかもしれない。



1984年の、クリスマスの話だ。


俺は、少し早めのクリスマスを美佐と一緒に過ごしていた。


広島に帰省する途中に、俺は大阪で美佐と逢う。



大阪のクリスマスは、2回目だ。


俺は、美佐の楽しそうな顔を見ながら。


心の痛みを、忘れようと努力していた。



俺は、やはり美佐を愛している。


そう実感する。



そして。


俺は、桜ノ宮のホテルで美佐を抱いた。


久しぶりの美佐の体に、俺は我を忘れた。



たとえ、連絡をよこさないとしても。


俺は、美佐を手放したくはない。


だって。


俺は、本当に美佐を愛しているから。



そのとき。


俺は、そんなふうに信じることが出来た。