46 『次の次くらい、かな?』
待ち合わせの時間って。
落ち着かない、っていうか……。
ワクワクする、っていうか……。
そんな感じが、良いよねっ!
君は、そんなことを言いながら。
屈託のない笑顔を、俺に見せてくれる。
仕事のせいで。
待ち合わせの時間に、ずいぶん遅れてしまった俺を。
君は、とびきりの笑顔で迎えてくれた。
「ほんと、ゴメンね!」と、謝る俺に。
「ううん!何でも許しちゃうから、大丈夫!」と、君は答える。
「あのさ……じゃあさ。俺……君の部屋に遊びに行っても良い?」
そう訊いた、俺に。
「それは、イヤっ!」って。
君は、答えた。
「ハチかよっ!」なんてツッコミを。
俺は、心のなかで入れながら。
君の表情を、じっとうかがう。
君は、一瞬。
ちょっと困ったような顔をしたあと。
楽しそうに、笑いながら。
そっと、俺の手を握った。
そして、君は。
背伸びをしながら。
俺の耳元で、囁いたんだ。
『次の次くらい、かな?』
了