32 『男前で犬っぽい彼女』
君との出逢いは、いつだったっけ?
たぶん、俺からしたら思いっきりアウェーの。
郊外の街でやった、パーティーだったっけ?
何でそんなとこ行ったんだろ?
まぁ、それはどうでも良いんだけど、さ。
とっても本人に似ているアバター。
それを、プロフィール写真に使ってる君。
そんな君だから。
俺はきっと、君のことが気になって仕方なかったんだろうね。
それから、俺たちは。
偶然、何度も何度も逢うようになったよね。
君は、良く。
「アタシって、さ。男っぽいって言われるんだよねぇ。それか、犬っぽいとか……」
なんて言いながら。
笑って、ソフトドリンクを飲む。
「そっか。君も呑めないんだっけ?」
なんて、俺も笑いながら。
俺は、君の横顔をじっと盗み見た。
呑めないことや。
今日可愛いじゃん!なんてからかうと。
顔を赤くして、恥ずかしそうにしてるところとか。
あと。
細かい心遣いだって。
俺は、全部知ってるから。
君はホントは、とっても女の子らしい子だって、さ。
そんな君に出逢えて。
俺って、幸せ者だよな。
なんて。
マジでそう思った、2006年の夏。
出来れば。
俺だけに、尻尾振ってくれると良いんだけど(笑)
『男前で犬っぽい彼女』
了