28 『普段着の彼女』


彼女とは、西麻布のとある店で出逢った。


俺は、その夜。


その店で、のんびりとした時間を過ごしていた。



土曜日の夜だから。


俺は、ずいぶんとラフな格好でリラックスしていた。



そんなとき。


俺の座っていた席の隣に、偶然彼女が座った。



彼女は。


美しい、浴衣姿だった。



「もしかして、麻布十番まつりに行ってました?」


俺は、そんな風に彼女に声をかける。


そして。


俺と彼女は、いろいろな話をした。



「初めて逢った今日が浴衣姿だから、次に逢うときは俺、違和感があるかもね」


俺は、そんな風に彼女に言う。



彼女は、クスッと笑いながら。


「きっとそうかも、知れませんね」と、言った。



また、彼女に逢いたい。


そんな俺の気持ちは、ちゃんと伝わっただろうか?



俺は、彼女のキレイな横顔に見とれながら。


どんな格好で彼女に逢いに行こうか?


なんて。


気の早いことを考えていた。




『普段着の彼女』