23 『君と、また花火を』
君と一緒に花火を見るなんて、何年ぶりだろう?
ウチの近所から見る花火は、遠くて小さいけれど。
それでも君は、楽しそうに花火を見ていた。
「ねぇ。来年は、近くで見ましょうよ!」
そう言って、君はそっとぼくの手を握る。
来年も一緒にいられたら、ね。
ぼくは、心の中でそう言った。
でも。
たぶん。
間違いなく、きっと君とまた一緒に花火を見られると思うよ。
先のことなんて分からない。
だけど。
ぼくは、ずっと君のことを好きでいたいと思っているから。
『君と、また花火を』
了