17 『偶然と必然のあいだに』
すれ違う偶然なんて、死ぬほどある。
でも。
それが必然になるときって、いつなんだろう?
いやぁ、参った。
こんなにくそ暑いのに、すげぇ出掛けたい。
だって、空が青いから。
その日俺は、楽しみにしていた予定が中止になって、マジで参っていた。
どっか行きたいよなぁ。
何か、いいイベントでもないかなぁ?
って、待てよ!
アイツが言ってたパーティーって、確か……。
というわけで。
よく分からないけど俺は、渋谷で行われたパーティーに行くことにしたわけだ。
なんだかんだ言っといて、結局天気がいいのに室内かよ!
って思うだろ?
だって、外は暑すぎるんだもん。
そのパーティーって、誰かの誕生日パーティーらしかった。
知り合いも全然いないし、チャレンジャーだよな、俺って。
みんな、知り合いみたいだなぁ。
何か俺、浮きまくってる気もするけど。
まぁ、いいか。
涼しいし。
俺は、何杯も何杯もジンジャーエールを飲んだ。
腹はガボガボだ!
そういえば、あの子も来てるみたいだな。
でも、こんな100人近くの集まりのなかでは、誰だか捜すのはムリだろうな。
その子のことは、アイツのブログに書いてあったんだ。
なんだか、彼女の心遣いに感激したとかなんとか。
顔も分からないし、もちろん逢ったこともない。
でも、なぜか気になっていたんだろうね。
とはいえ、そんなことはホントは、すっかり忘れていたんだけど。
微妙な感じで、俺は時間をやり過ごしていた。
もう帰ろうかな……。
パーティーも終わりに近づいたとき、偶然話すことになったその子って……。
えっ?
その日話した女の子は、数人。
何十人のうちの、数人。
しかも、その最後に。
奇跡的に、彼女に逢えた。
これって偶然?
それとも……。
先に何があるのかは、たぶん自分しだいだと思う。
いやいや。
それは、彼女しだい、か。
偶然と思うか。
必然と思うか。
それは。
これから何が起こるかで、きっと決まるんだ。
でも。
ぼくはもう、必然だと思ってるけど、ね。
『偶然と必然のあいだに』
了