16 『どこにだって、あたしは!』
あたしは、優柔不断だ。
ずっーと、昔からそうだった。
もちろん、自分の気持ちだってあるけど。
やっぱり、ものすごーく誰かの言うことに影響されてしまう。
自分の意志で決めているように見せていたけど、ホントは違うんだ。
結局。
いつも誰かの意見に、乗ってただけなんだ。
あたしは、ホントは分かってた。
でも。
それでもいいのかな?なんて思ってた。
ずっーと。
なんとなく流れていく。
それが、あたしの生き方なんだって。
そう。
つい、さっきまでは。
そんな風に思ってた。
あたしは、彼の目をじっと見つめる。
彼は、仕事で長い時間遠くに行ってしまうと言った。
あたしは。
ホントは、どうしたいんだろう?
正直、よく分からなくなっていた。
でも、ダメ。
このままじゃ、今までと同じだ。
「あの、さ……。お前だって仕事あるわけだし、やっぱり一緒には行けないよね?」
コイツは、あたしに来て欲しくないのかな?
それとも。
あたしのことを、本気で思ってのことなんだろうか?
話の流れからは、もう。
このまま、あたしたちは離れ離れになってしまいそうだった。
「あたし、決めた!」
あたしは、いま後悔なんてしたくないって思った。
ビックリしている彼に向かって、あたしは言った。
「それは、あたしが決めるっ!」って。
不安そうな彼の顔を見ながら、あたしは初めて、自分自身でしっかりと悩み始める。
はたして。
あたしの決断は……?
『どこにだって、あたしは!』
了