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俺と弥生は、間接照明にした薄暗い俺の部屋の中にいた。
革張りのソファーにふたり並んで座りながら、俺は弥生の肩を抱く。
正月以来だから、あれからもう、3ヶ月という時間が経ったわけだ。
あのとき。
俺は、弥生を受け入れようと思ったはずだ。
しかし。
結局、俺は少しずつ弥生から逃げていたのだ。
「ごめんな、弥生。俺は……」
そう言った俺の唇を、弥生が自分の唇で塞ぐ。
!
俺は、ゆっくりと目を閉じる。
気持ちのコントロールは、ちゃんと出来る自信があった。
だから。
キスまでは、弥生の好きにさせても良いだろう。
俺の唇から唇を離した弥生は、俺の首筋に優しくキスをする。
……!
ヤバいって、それは!
俺は、自分の体が素直に反応することに恐怖を覚えた。
いや。
ダメだ。
俺は、弥生を抱かないと決めていた。
抱かないで、ちゃんと弥生の気持ちを受け入れること。
それが出来るならば、俺は栞の呪縛から逃れることが出来るかもしれない。
俺は、そのときそんな根拠もないことを心のより所にしていたのだ。
だから。
俺は、いま甘い罠に堕ちる訳にはいかないのだ。
俺は、ゆっくりと弥生の体を押し戻しながら、かける言葉を選んでいた。