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第三京浜を、今日はのんびりと走る。


しかし。


今夜も、ヒマだな……。


こんなことだったら、もう少し弥生と一緒にいてやればよかった……。



そうだ!


そのとき俺は、ふと、ある女のことを思い出した。



……久しぶりに、あいつにでも逢ってやるか。



俺は、もう一度携帯を取り出して、メモリーの138番を呼び出す。



数コールで、電話はつながった。


「もしもし、俺。あぁ、久しぶり。何やってんの?……うん。ヒマ?そっか。じゃあ、遊ぼうよ……」


今夜も、あまり眠れないかもな……。



俺は、そんなことを思いながら、ポルシェを渋谷に向けて走らせる。



俺は、これから逢う女のことを思い出していた。



冬子(とうこ)と初めて出逢ったのは、あるパーティーでのことだった。


赤坂のホテルで行われた、大規模なパーティー。


何のパーティーかは、良く覚えていない。


つまりは、まぁどうでもいいパーティーということだ。



俺は、タバコを吸うために、会場の外に出た。


そこで。


冬子は、つまらなそうにタバコを吸っていた。



チラッと、冬子を見る。


歳は、……20代半ばだな。


切れ長の目と細い腰が魅力的だ。


大人しそうに見えるが、けっこう悪そうな女だ。


つまり。


俺の、好みのタイプというわけだ。