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困ったな……。


弥生はまだ、無理して笑おうとしていた。


そして。


弥生は、まだ涙を流していた。



俺は、弥生が口にした言葉をずっと気にしていたのだ。



「……人って変わらないんだよね。結局は、変われないのよ……」



それは、まさに俺のことだ。



俺は、自分に弥生のその言葉を重ねていた。


そして。


そんな言葉を口にする弥生を、俺は放っておくわけにはいかなかった。


弥生はきっと、誰かに激しく傷つけられたに違いない。


俺は……。


きっと弥生を傷つけたヤツと同じように、誰かを傷つけてきたのだ。



「……分かったよ。ゆっくり話聞いてやるから。もう泣くな」


俺は、弥生の髪を優しくなでる。


弥生は、俺の目を見て、もう一度ニッコリと笑った。



「うん、もう大丈夫!もう泣かないよ。……弥生のことイヤじゃない?」


弥生は、真剣な顔でそう聞いてきた。



まさかここで、マジでウザイ!とは言えないだろう。


俺は、優しく微笑みながら、弥生の涙を右手の親指で拭ってやる。


「もしそうだったら、連れてこないよ」


弥生は、そのとき本当に嬉しそうな笑顔を見せた。



俺は、そのとき決めた。


いや、出来るかどうかは分からない。


でも……。


俺は、弥生を救いたいと思ったのだ。