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おいおい……。


若さって、きっとこういうことだよな……。


俺の経験上、若い子は人の歳を当てられないものだ。


まぁ、弥生の歳を当てられなかった俺が、偉そうには言えないが。



俺は、確かに童顔だ。


しかし……。



「あたし、年上全然平気だよ!許容範囲広いし。そうだなぁ、7歳までなら大丈夫だよ!」と、弥生は笑った。



弥生は、本当に俺のことを23歳だと思ってるらしい。


俺は、もうすぐ29だっつーの。


残念ながら、許容範囲を6歳もオーバーしている訳だ。


しかし、それはそれで良い。


歳の差、12歳。


一回り違う、同じヘビ年。


12歳の歳の差は、大したことではないかもしれない。


そんなカップルは、いくらでもいる。


問題は、弥生がまだ16歳ということだ。


これってちょっと間違えば、犯罪ということだよなぁ……。


「なぁ、弥生。送ってくから、家に帰ったほうがいいよ。家どこ?」と、俺は言った。



「……帰ってもしょうがないもん。誰もいない、し…」


弥生の顔が、急に曇る。



この子も、きっといろいろ抱えてるんだろうなぁ……。


そう思うと俺は、弥生を無理に追い返すのも、かわいそうな気がした。



まぁ、飽きたらそのうち帰るだろう。



「ねぇ、ひろさん。それで、本当は何歳なの?」


弥生は、目を輝かせて、俺の顔を覗き込んだ。