26
弥生は、本当に若かったという訳だ。
しかし。
それは、俺の想像以上に、だった。
逆に言えば、大人びた16歳ということか……。
それにしても。
弥生の態度は、さっきまでとは全く違っていた。
俺の手を取って、甘えてくる。
んっ。
かわいい……。
でも。
ヤバいだろ、やっぱり。
弥生は、甘えるような視線をじっと俺に向けていた。
俺は、正直混乱していた。
やっぱり、まだ16の子とは、まずいだろ、さすがに。
俺は、後悔していた。
弥生と、一晩過ごしたこと。
そして、キスしてしまったこと。
しかし。
やってしまったことは、もうどうしようもないではないか。
「なぁ、弥生……。親とか心配してるんじゃないの?」
「ううん、平気!全然、平気!」
そう言って弥生は、楽しそうに笑った。
いつもの俺なら、そんなマヌケなことを言う訳がない。
しかし。
弥生の歳と、弥生の無邪気さを知った俺は、そんな感じで弥生に接してしまっていた。
「ひろさんって、いくつ?まだ聞いてないよ、歳。教えて!」と、弥生が甘えるように言った。
「……っていうか、いくつだと思ってんの?」と、俺は弥生に聞く。
「うーん、ちょっと待って。えーっと、若く見えるけど……」
弥生はまた、じっと俺の顔を見つめていた。
「……23くらい、かな?」