3
それでも俺と陽子は、表面上は穏やかに続いていた。
そんな俺たちに、決定的な変化が訪れたのは、去年のクリスマスイヴのことだった。
俺は、いつものように陽子の部屋でクリスマスを過ごすつもりだった。
しかし……。
急な取材が入った俺は、陽子にケータイから電話をかけた。
「……陽子、悪い。今日帰れそうにないんだ。ほんとゴメン!」
「……うん、分かった。はい」と、陽子は電話を切る。
陽子の声は、冷たかった。
確かに、クリスマスイヴに一緒にいられないのは申し訳ないと思う。
しかし、俺の仕事はそんな仕事なのだ。
一応、ジャーナリストの端くれだという自負もある。
仕方ないじゃないか……。
俺は、陽子は俺の仕事をちゃんと理解してくれていると思っていた。
しかし。
本当は、そうじゃなかったのか……。
俺は、少しガッカリした。
それに……。
最近、陽子の様子が少しおかしいのだ。
3年も一緒にいれば、お互いに飽きてくる。
普通は、そうなのかもしれない。
しかし、俺と陽子はずっと仲良くいられた。
「飽きないよね、私たちって」
それが、陽子の口癖だったくらいに。
しかし。
終わりは、突然やってきた。