それでも俺と陽子は、表面上は穏やかに続いていた。


そんな俺たちに、決定的な変化が訪れたのは、去年のクリスマスイヴのことだった。


俺は、いつものように陽子の部屋でクリスマスを過ごすつもりだった。


しかし……。


急な取材が入った俺は、陽子にケータイから電話をかけた。


「……陽子、悪い。今日帰れそうにないんだ。ほんとゴメン!」


「……うん、分かった。はい」と、陽子は電話を切る。


陽子の声は、冷たかった。


確かに、クリスマスイヴに一緒にいられないのは申し訳ないと思う。


しかし、俺の仕事はそんな仕事なのだ。


一応、ジャーナリストの端くれだという自負もある。


仕方ないじゃないか……。


俺は、陽子は俺の仕事をちゃんと理解してくれていると思っていた。


しかし。


本当は、そうじゃなかったのか……。


俺は、少しガッカリした。


それに……。


最近、陽子の様子が少しおかしいのだ。



3年も一緒にいれば、お互いに飽きてくる。


普通は、そうなのかもしれない。


しかし、俺と陽子はずっと仲良くいられた。


「飽きないよね、私たちって」


それが、陽子の口癖だったくらいに。



しかし。


終わりは、突然やってきた。