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「よ・う・こ!太陽の陽に子供の子!」


陽子は、俺に抱きつきながらそう言った。


俺は、陽子と一緒に踊った。


気が合うかどうかは、一緒に踊ればすぐに分かる。


そんなもんだ。


俺たちは、そのときお互いに感じていた。


そう。


何もなしでは、決して終わらない出逢いだと。



俺と陽子は、フロアを後にして、ボックス席で一緒に過ごす。


陽子は池袋にある大学の2年生で、池袋で独り暮らしをしているという。


「ねぇ、お腹空かない?」と、陽子は言った。


確かに。


ロレックスの針は、午前2時19分を指している。


俺は、陽子の手を取ってフロアを抜け出した。


「何食いたいの?」と、俺は陽子に聞く。


「うーん…。ファミレス行きたい!ロイホでオニグラ!」と、陽子は笑った。


俺は、陽子の細い腰に手を回して、クラブの狭い階段を上る。


店を出た俺たちは、ポルシェに乗り込み、環七をロイヤルホストを目指して走る。


カーコンポからは、俺がリミックスしたダンスナンバーがノンストップで流れていた。


陽子は、車のなかでも楽しそうに踊っていた。


俺は無邪気な陽子が、かわいかった。


少し栞に似ているかもしれない…。


そのとき、俺の心は少しだけ痛んだ。


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ロイヤルホストは、平日のこんな時間でも、そこそこ混んでいた。


俺は、ロレックスを見る。


針は、午前3時6分を指していた。



陽子は、オニオングラタンスープを美味しそうに食べていた。


ハフハフしながら食べる姿が、とてもかわいい。


俺は、そのときふと思った。


陽子の血液型は、何型なんだろう?と。


そういえば、瞳の血液型は聞かなかった。


というか、このところ、そんなことには興味がなかったのだ。



俺は、相変わらずB型女恐怖症だった。


沙樹、沙樹子。


ふたりとも、やはり良く似ていた。


俺の気持ちが高まると、俺の手をすり抜け逃げてしまう。


A型の俺とB型の女は、きっとそんな巡り合わせなのだ。


俺は、ふとそんな風に思った。


恭子、栞はA型だった。


俺は、A型とも相性が悪いのだろうか?


俺と相性が良いのは、O型の女のはずだ。


しかし、俺は今までなぜかO型の女とは縁がなかったのだ。


目の前に居る陽子を、じっと見つめる。


俺は、陽子に血液型を聞こうかどうか悩んでいた。


もし、O型だったら…。


陽子の無邪気にオニグラを食べる姿が、とても愛おしく思えた。


いやいや、いけない。


ダメだ。


俺は、女を愛することをやめたのだ…。


しかし俺は、陽子の血液型をどうしても確かめたくなっていた。