超個人的な読書メモブログ

モリー先生との火曜日/ミッチ・アルボム

モリー先生がただただ素晴らしすぎて…
私のゼミの教授に、タイプとしては似てるなぁ、と思ったりした。

生死感、みたいなものの話だと私は解釈している。
人は必ず死ぬ、というのはわかっていても理解はできていない。
実際、「死」を私が認識したのは大学に入ってだったし、
それが若い人にも降りかかるものだということも去年になるまで実感として沸かなかった。

モリー先生は死を受け入れ、残った時間を人のため、自分のために使っていた。
そのこと自体すごいことだと思うけれど、
それよりすごいと思ったのは、モリー先生が若者や健康を羨ましく思わないことだった。
どうしても、自分よりお金持ちな人、綺麗な人、恵まれている人と自分を比べて卑屈になりがちだけれど、
それではいけない、と先生は示している。
年齢を経ることも、病気にかかることも素晴らしいと考えるには、
それこそ一日一日を大切に生きなければいけないのだろう、と考えさせられた。

先生のような人が大学にいれば、と思わないわけではない。
けど、いたとしても結局私は効率性を求めて授業を受けてしまうと思う。
どうすれば一番労力を少なく単位をとれるかが根底にあったため、
正直、大学で何を学んだか、と言われると即答はできない。
ただ、学科で一番厳しい講義を受けて(70%近くがドロップアウトする講義)、
そこで努力したり学んだことは、大学の講義の中ではいい思い出として残っているし、
つまり、取り組むことに対しては一生懸命努力しなさいよ、ってことなのかな?

この本の前半は家で、後半は図書館で読んだのだけれど、
後半は思わず泣いてしまった。図書館で。
もう少し早くに読めればよかったと思うし、
もっと歳をとったらもう一度読みたい、そう思わせられる本だった。

個人的には、モリー先生との火曜日、という邦題よりも、
Tuesday with Morrie、という原題が秀逸だと思う。

普及版 モリー先生との火曜日/ミッチ・アルボム
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うつくしい子ども/石田衣良

高校2年か3年かの時に、当時の友人に借りて読んで以来だから5年ぶりくらいの再読なんだと思う。
確か、読んでいる最中に少年犯罪があって、それと関連付ける形で色々考えていたような気がしないでもない。

石田衣良の作品はIWGP筆頭によく読むけど、正直そんな好きなわけではない。
読書が苦手な人が読むにはぴったりだと思う。
何も考えなくても読めるし、最終的にちゃんと「結論」が用意されてるあたりもわかりやすい。
けど、なんだかんだ言って読むのは、やっぱり好きだからなのかな?

例えば、今回読んだ本では少年が殺人を犯して、その家族がどう動くか、を焦点に書かれている。
家族の視点から書かれているので「どうしてここまでされなきゃいけない」と家族擁護の立場に立ってしまうけれど、
実際に事件が起こって、その家族がどうこうという話になると、やっぱり批判がちになるし、
その家族が問題を抱えていたりしたら格好のネタとして叩いてしまう。
件の市橋容疑者の場合だって、両親が医者で裕福な家庭、ってだけでネタとしてはあるわけだし。

この本では、主人公には友人や記者のような味方がいて、事件の裏には黒幕がいた。
現実とフィクションを比べるのはナンセンスだけど、現実はそんなにわかりやすくないんだろうな、と思う。
全ての物事に理由があるわけじゃないし、やっぱり突発的に行動を起こすことはあるべきことだし。
私だって、今朝起きてベットのなかで変なポーズをとってイクラちゃんの声真似をしたことの理由を聞かれても答えようが無い。無さ過ぎる。

話にちゃんとつながりがあって、最終的に主人公がプラスの状態で終われたあたりが物語だと思う。
ただ、一時期教職を志していたこともあって、もし自分の担当クラスに主人公のような事態に陥った生徒がいたら、と考えて担任教師に同情した。
不登校に関する卒論を書いているから余計かもしれない。

さて、ご飯食べて卒論書こう。
うつくしい子ども (文春文庫)/石田 衣良
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女の一生 一部・キクの場合/遠藤周作

浄土真宗寄り無宗教者で、神様は都合のいいときにしか存在しない私にとって
清吉を初めとした隠れキリシタンがなぜああまでされてキリスト教を信じ続けたかは理解できない。
プチジャン神父が執拗にキリスト教信者を探し、その手助けをせんとしたことについても、
宗教心の押し付け、というか偉そうなエゴイストみたいなものを感じて若干の嫌悪感を感じたりもした。
見事にみんなが幸せになれなかった話しだなぁと思う。

遠藤周作作品は何作か読んでいるけれど、読後感は正直良くないものが多いような気がする。
キリスト教に関連した作品を多く書く割には、
結局宗教は人を救えないんだよ、といっている気がしてならない。
精神的には救われてるのかな?
そのあたりの考えがやはり理解できない。

長崎にある大浦天主堂がこのキープレイスであるという。
いつか行ってみたいと思うし、たぶん考えることも色々あると思う。
宗教は難しい。
けれど、信仰を持たずして自らの信念を貫き通せたキクは素敵だと思う。

泣けはしなかったが、色々考えるところがある話だった。
次は二部だ。
その前に卒論だ。

女の一生〈1部〉キクの場合 (新潮文庫)/遠藤 周作


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