以前のエントリで バックラインで許される限界はドコまでなのだろうと書きましたが、ゴルフのルールについて質問を受け付けてくれるサイトがあったので投げてみました。

https://rock-pine.jp/index.html

いただいた回答がコチラ。

ゴルフ規則では、グリップにほんの少し盛り上がったリブを持つことを認めており、その『ほんの少し』の解釈として「用具のルール」では、横断面の直径の最大と最小の差が0.040 インチ(1.016 ミリメートル)以内、としています。また、リブの幅の寸法は、グリップの内径の50%を超えてはならない、としています。「グリップの内径」=「シャフトの太さ」ということになるでしょうから、盛り上がった部分の横幅がシャフトの太さの半分以下でなければならない、ということになります。用具のルールの英語原文では「a slightly raised rib」とありますので、リブは一つだけと解釈して良いと思います。

回答いただけるまでずいぶん時間があったので自分でJGAのページに辿り着いて自己解決はしていたのですが、バックライン(ルール上の記載はリブ)の本数についての言及はなかったのでルール原文まで遡って調べていただいたようで、ありがとうございました。

上記リンクにあるJGAの日本語翻訳ルールはなかなか読み応えがあります。
そんなコトまで規定してるの?みたいなものもあって、クラブ開発するメーカーとのせめぎあいの歴史が読み取れます。
メーカーの人は隅々まで熟読してるんだろうなぁ。

ちなみにグリップは1.75inch(44.45mm)以下の太さまで大丈夫らしいです。
円形を保っている必要はありますがテニスラケット並に太いのも許されるみたいですね。目指せデシャンボー。
テニスに慣れ親しんでいる人は試す価値があるかも知れません?
キャディバッグへの抜き差し時にからまって扱いが面倒くさそうではありますがw


さて、こちらのエントリで書いたように練習用として試した楕円グリップが馴染みすぎてしまい、ラウンドグリップでスイングできない身体になっているわけですが、楕円グリップが入手不可となりメーカーにメールを投げても梨の礫(なしのつぶてってこう書くのか)なので自力で解決する道を探します。

自分がグリップに求める機能を整理すると、
・右手で握る部分は細くないほうがいい
・右手の人差指と中指の腹でフェース面を感じ取りたい
・左手で握る部分は太すぎなくてもよい

で、たどり着いたのがコチラ。

ツアーベルベット・プラス4

右手握り部分の厚みが下巻きテーブ4枚分あるのだそう。

機能ぜんぶ乗せのコレもありますが、ALIGNの硬いバックライン造形は手が痛くなってしまい自分には合いませんでした。
なんやかんやでツアーベルベットの握り心地は最良です。
他のグリップに比べ価格も抑えられているのもありがたい。
(無印ツアーベルベット+200円くらい)


残念ながらバックライン有りの設定はないので自分で加工する必要があります。

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ずいぶん前に入手したリブを追加できるキット。
赤い中ブタみたいなパーツは目視でのシャフトセンター出しを補助する治具。

https://store.shopping.yahoo.co.jp/golfhands/gw0017.html

 

ラウンドグリップに使用すればルール内に収まるバックラインが作れます。
素材が樹脂なので最初からバックラインの付いているグリップと比べて若干硬い仕上がりに。

実はコレをEPICフォージドのグリップに試してみましたが、幅が狭いので尖ったカンジのバックラインになり、フェースの面を感じ取れる仕上がりにはできませんでした。
 

なので他の手段を模索します。
ここからはルールを逸脱します。
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ホームセンター物色その1。
1.5mm幅で使いやすく、長さもたっぷりあるので何本もグリップ交換するのに良さそう。

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ホームセンター物色その2。
長さはたっぷりあるのですが幅があるので半分に切る必要があり、またフェルト素材は下巻きテープを貼る際に難儀しました。

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Amazonで見つけたブツ。
振動吸収ゴムを使うことでミスヒット時の嫌な手応えを軽減できるのではと思いましたが内容量が少なく、何本もリグリップする際にはコスパが悪そう。


これをシャフトの上下(通常のバックラインの位置とその反対側)に仕込んだものを前回エントリの試打クラブ3兄弟に使用しています。
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マジカルアッタスに防音ゴム、アッタスFFに振動吸収ゴム、950neoにフェルトテープを使いました。
厚みに差はありますが、防音ゴムとフェルトテープはもともと柔らかいので、グリップを挿した際にほどよく潰れて振動吸収ゴムと同じくらいの厚みになります。
よって太さ硬さはだいたい同じで、フェルトテープが気持ち硬いかなってカンジです。フェルト生地が完全に潰れて締まるからでしょうか。
振動吸収ゴムの効果はわかりませんでした。ミスヒットすれば手がシビれます。

フェルトテープと振動吸収ゴムは半分の幅にカットする加工が必要になるので、防音ゴムが使いやすくてコスパも良さそうです

楕円グリップ程平面ではないですがいちおうフェース面を感じ取れる仕上がりは作れました。

ルール不適合ですが。

通常のグリップを使えるようになるまで、しばらくはコレでリハビリしていこうと思います。