私が中古クラブを入手してマズするのはクラブ洗浄。

特にグリップは念入りに洗います。

人の手が介するところですからね。
前の持ち主がトイレのあと手を洗わない人じゃないなんて保証は無いわけで。




今回の生け贄は前回記事で入手したミズノプロMS−11。
1988年発売モデルでさらにオリジナルグリップなのにあまり硬化していません。
グリップだけは交換されているのかな?
でなければ相当よい環境で保管されていたのか。


ググるとグリップ洗浄について動画が見つかるのでそれを真似してます。
というかまんまその受け売りです。




グリップエンドの穴をガムテープで塞ぎます。
布タイプが粘着力とはがし易さのバランスがいいカンジ。




今回はもうひと手間かけたいのでシャフトも養生しました。
洗うだけなら不要です。


洗剤にはタイヤクリーナーを使ってます。



界面活性剤が入っていれば何だってイイのでしょうが同じゴム製品なので相性が良いかと。
容量が多くて安いヤツでじゅうぶんです。
高いものだと余計な材料が入ってくるので。




グリップに吹きつけたら汚れを浮かすためしばらく放置したのち、洗剤を洗い流しながらタワシでコスります。
細長い亀甲タワシが使いやすい。
あらかじめグリップを濡らしておくとなお良し。
(今回は写真残すのに気を取られていきなり吹き付けた)


通常であれば水を切って乾かしてオシマイですが、ゴム表面が固くなってしまっている時はもうひと手間。
紙ヤスリで固くなった表面のゴムを削ります。
シャフトの養生はこのため。

【ご注意】
本記事を見て同じ作業をする場合は自己責任でお願いします。
わずかでもグリップを削るわけですからクラブ重量やバランスが変わるおそれがあります。
古いグリップの場合はかなり削り込むこともあるので。




いつも使ってる紙やすりとホルダー。
紙ヤスリは150〜200くらいの荒さが一番いいですね。
これ以上荒いとゴム表面が痛み過ぎますし、細かいと全然削れず紙ヤスリだけ消耗することに。

ホルダーを使う場合はグリップの曲面になるべく追従できるものを。
固くて平面なホルダーだとうまく削らないと凸凹の仕上がりになってしまいます。




作業のビフォー・アフター。
どちらが作業後なのか説明するまでもなく。

コード入りグリップなので違いがわかりやすい。



グリップに偏摩耗もなく相当うまい人が使ってたんですかね。
シャフトにサビも見当たらず、ヘッドに無理なライから打ち込んだようなキズもありません。
大事にされていたんでしょうね。


クラブ洗浄してるとそんなコトに気づいたりもします。